でんでんが歩き続けて感じた5つの山の魅力

私が初めて登山をしたのは25歳のときです。

その前からずっと登山はしてみたいと思っていました。

私の父はアウトドアが好きで、私が生まれる前は登山もしていたそうです。

アルプスを縦走したり、剱岳にも登ったことがあると言っていました。

その他にはキャンプが好きで、私も2歳の頃から中学生になるまで、毎年夏休みは家族や私の友達も連れてキャンプ場で何泊かしていました。

山にあるキャンプ場に行くことが多かったのですが、山の奥へと続く道を見つけると(今思えば登山口だったのかも)子供ながらに「この道は、どこへ続いているんだろう」。とワクワクした気持ちになっていました。

しかし、その道を進もうとすると親に「危ないから、そこは行っちゃダメ!」と言われ、余計に興味が湧いた覚えがあります。

それから大人になり、登山をしてみたいという気持ちはありましたが、周囲に経験者もおらず、まだ今のように山のwebサイトやブログもほとんど無かったため(まだiphoneも発売されていないとき)、どう始めて良いかも分からずにいました。

ある日、当時よく集まっていた地元の飲み仲間に「実は私、登山とかしてみたいんだよね」と話したところ、「良いやん!みんなで富士山行こうよ!」という話になりました。

その当時は、山の知識が全くないので、「登山」と言えば「富士山」でした・・・。

それから「富士山に登る前に練習はした方が良いんじゃない?」という話になり、飲み仲間の1人のご両親が趣味が登山ということで、何度か一緒に連れて行ってもらい、その後自分たちだけでも低山に行き、夏休みを利用して富士山に登頂しました!

初めて見た目の前に広がる雲海と、その奥から出てくる御来光は、本当に美しく感動しました。

あれから、13年。

年に数回しか行かなかった年もありますが、色んな趣味や習い事をしてきたものの、すぐに飽きていた私ですが、登山だけは「まだまだ登りたい」と今でも思っています。

山の魅力は、景色や達成感などいろいろありますが、その中でも私が実際に感じた山の魅力をお伝えしたいと思います。

1 歩いてしか見られない景色がある

「ヘリコプターでも頂上まで行けるやん!」と思う方もいるかもしれませんが、山の中腹など、歩いている途中の景色はヘリコプターでは見ることができません。

登山の景色は、歩き始めの森の中の雰囲気や青々とした苔の美しさ、途中にある滝など、頂上以外にも沢山の素敵な景色を見ることができます。

私は、不安定な場所にある岩や、崖に微妙なバランスで根っこ丸出しで生えている木などを見て「どういう経緯で今の状態になったのだろう?」と想像するのが好きです。

三重県の御在所岳

あとは、戦国時代にお城があった山だと「あの戦国武将もこの岩を触ったかもしれない」、「その時代に生きていた人たちも、この場所から遠くに見える同じ山々を眺めて『綺麗だな』と感じたかもしれない」。と考えるのも好きです。

2 会話が爽やか

とても個人的な意見ですが、同じ友達でも、夜に飲みに行ってする会話と、早朝に山に登りながらする会話だと、不思議と登山のときの会話の方がポジティブで明るい言葉を発することが多い気がします。

社会人になって「友達と遊ぶ」となると、休みの日にランチの時間に集合するか、仕事の日なら仕事終わりに飲みに行くかになり、早朝から会うなんて中学生の部活の朝練以来ありませんでした。

特に私の場合、数年前までストレスフルな会社で働いていたため、夜に飲みに行くと愚痴が出てしまったりしたのですが、そんな私でも登山のときに会社の愚痴は話題に出なかった気がします。

特に意識をしている訳ではありませんが、山の清々しい雰囲気がそうさせるのかもです!(何の根拠もない適当なこと言いました)

3 衣食住、自分で背負えるだけで十分なんだと感じることができる

これは、標高の高い山にお泊まり登山をするときに感じることです。

お泊まりで登山に行く場合、例えば1泊2日だったら、自分がその日と次の日に生きるための食料、衣服、住居(テント)を全てザック入れて背負うことになります。

普段デスクワークで、重い荷物を持つことがあまり無いため、お泊まり登山のときのザックの重さは本当に重く感じますが、それでも素晴らしい景色と山の雰囲気を楽しみながら歩いています。

そうしていると、普段は多くの物に囲まれて生活していますが、「究極、自分で背負えるだけの物だけで充分心豊かに生きていけるんだ」。と思い、頭の中がスッキリしたような、心が軽くなったような、そんな気分になりました。

ただ、実際は私は非力でテントを持ち運ぶ力が無いため「衣・食」しか背負っていませんが・・・。

4 普段見向きもしないものに目が留まる

1の「歩いてしか見られない景色がある」と似ていますが、私は、山では日常生活で気にして見ることのない虫や草花、鳥などが、とても気になるようになります。

トンボのオニヤンマがいたらテンションがあがりますし(日常なら「トンボいるな」と思うくらい)、花が咲いていたら「何て名前の植物なんだろう?」と後から調べるために写真を撮ることもあります(日常では「綺麗だな」と思うくらい)。

そして、私が好きなのは「目に留まる」とは違いますが、鳥の会話が聞こえてくることです。

もちろん「会話」といっても鳥の言葉は理解できませんが、静かに山を登っていると1羽が鳴き、鳴き止むとどこからか他の1羽が鳴きはじめる。

最初は偶然かな?と思っていたのですが、ずっと聞いていても、やはり1羽ずつ鳴いていて、まるで会話をしているように聞こえるのです!

「鳥も楽しくお喋りしてるんだ!」と思うと、ちょっとだけ心が躍ります。

この「鳥の会話」は、このときだけではなく、他の山でも何度か耳にしていて、私の登山の楽しみの1つです。

5 瞑想状態になれる

これは、体力のある人は「瞑想状態」にはならないかもしれません。

と、言っても私は本当の瞑想をしたことが無いので、これが「瞑想状態」なのかは分かりませんが、とにかく何も考えられなくなります。

私がこの状態になるのは、3000m前後の山に行き、登山口から山小屋まで何時間も歩き続けて、もうヘトヘトで言葉も出ず、なおかつ人とあまりすれ違わないときです。

疲れ始めは「あー、疲れた!」と思います。そして、もっと疲れてくると「何で私、わざわざこんな疲れることしてるんだろう・・・」と思います。

それも越えて、もっともっと疲れると雑念が吹っ飛び、足を前に出すことしか考えられなくなります。

数年前までストレスフルな会社で働いていたときは、常に嫌な感情が頭の片隅にあったのですが、この瞑想状態になると、その嫌な感情からも、もう全ての思考から頭が切り離される感覚になり、脳内が真っさらにリセットされる感じが好きでした。

まとめ

以上、私が感じた山の魅力をお伝えさせていただきました。

山の何に魅力を感じるかは、人それぞれ違うと思うので、一緒に登山に行くメンバーに聞いてみても面白いかもしれません。

これから登山を始めようかな?と思っている方は、今からどんな魅力と出逢えるのか楽しみですね!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

みなさんも素敵な山行を!

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