登山に難しいルールはありませんが、登山経験者なら誰もが知っていて気をつけているマナーやテクニックがあります。
それは自分自身の安全のためや自然を守るためなど全てに理由があります。
マナーやテクニックを知っていると、より気分良く登山を楽しむことができるので、ぜひ覚えて登山の時に実践してみてくださいね!
すれ違う人とは気持良くあいさつしよう!
今の時代、自分の家の近所でも知らない人と挨拶することは少なくなりましたが、山ではすれ違う人全員と「おはようございます」もしくは「こんにちは」と挨拶します。
これは、気分良く登山をするためでもありますが、もし遭難してしまったときに挨拶の際にお互いの顔を確認しておくと「このルートでこの人を見かけた」という情報が早く救出するのに役立つ場合があるからです。
そして何より笑顔で挨拶されている方はとても素敵です!
登山道からあまりはみ出したり、外れたりしないように歩く
そこまできっちり登山道が決まっていな道もありますが、植物が生えている場所などはロープで登山道がよくわかるように仕切られている場合もあります。
植物が生えていて登山道ではない道を「こっちの方が歩いやすいから」という理由で何十人、何百人と歩いてしまうと地面が踏み固められてしまい、そこには植物が生えなくなってしまいます。
登山が好きな人は「自然が好き!」という方が多いと思うので、大好きな自然を壊さないように私も含め1人ひとりが気をつけなくちゃなと思います。
トレッキングポールのキャップが取れたままで使わないで!

トレッキングポールの先のキャップ(ゴム)は、歩いているといつの間にか外れていることがあるのですが、外れたまま歩いていると自然破壊に繋がってしまう恐れがあります。
植物が生えている登山道では植物を傷つけ、木道や木の根だとポールを突き刺してこちらも傷つけてしまうことになってしまいます。
取り替え用のキャップ(先のゴム)は登山ショップで500円〜700円くらいで売っています。
雪山登山時など安全のためにわざとキャップを外すこともありますが、そういう理由があるとき以外は大好きな山の姿を変えないため、キャップが外れてしまったら新しいものをつけて自然を守りたいものです!
基本は登りが優先
登山で歩く道は人が1人通るのがギリギリな道や岩場や鎖場などもあります。
そんなとき、時と場合にもよりますが基本は登りが優先です。
私が登山を始めたばかりのときに経験者の方に聞いた理由は「下りの人の方が視界が広く、登る人をみつけやすいから」というものでした。

確かに山を歩いているとき登りで特に急登(急な斜面)のときは足元を見がちになってしまい、ふと顔をあげるとすぐ目の前に下りの人が待っていてくれたということがあります。
そして逆に下りのときは足元を見がちでも道の先の方まで見えるので登っている人を発見しやすいと感じます。
どんなときでも絶対登り優先!ということでは無いので、そのときの状況次第ですがお互いが気持ちよく譲り合って歩けれたら良いと思います。
また、譲ってもらった場合は一言お礼を言ってから進むとお互い気持ち良く登山を楽しむことができます。
道をゆずるときは山側で待つ
人ひとりしか通れない道ですれ違うとき、道の片方が崖の場合もあります。
そんなときは道を譲る方(待つ方)が山側にいてください。
谷側で待ってしまうと「もっと通りやすく道の端に寄ろう」と思って体を谷側に傾けてしまうと滑落する恐れがあるからです!

私もこのような場面で、谷側で待ってしまい「どうぞ♪」と笑顔で待っていたものの「もちょっと寄った方が良いかな」と思い体を動かした瞬間片足がズリッと落ちかけてヒヤッとしました。
自分よりも歩くスピードが速い人に道をゆずる
歩くスピードは人それぞれなので、個人の心地よいペースで歩くのが良いと思います。
ただ、後から登ってきた人に追いつかれた場合は道を譲ってあげてください。
速いペースで登れる人が無理に遅く歩くと余計に疲れてしまうこともありますし、自分の後に何人もの大渋滞ができてしまい他の登山者の迷惑になってしまうこともあります。
道を譲ってもらった場合は一言お礼を言ってから先に進むとお互い気持ちよく歩くことができます。

自分のゴミは全部持ち帰る
よっぽど観光地になっている山でない限り、山にはゴミ箱がありません。
そのため自分で出したゴミは全て自分で持って帰る決まりとなっています。
ご飯を食べた後のゴミも持ち帰るため、カップラーメンなどは汁を残したらそれも全部持ち帰らなくてはなりません。
汁物のゴミが出る可能性があるときは、ゴミ袋に使い古したジップロックを使ったりレジ袋を二重にしてしばるなど対策を忘れずに!

植物採取をしない
「とって良いのは写真だけ、残して良いのは足跡だけ」とよく言いますが、山の中から植物を切り取ったりゴミを残したりする行為は自然環境に繋がるため禁止されています。
山のトイレは有料の場合がある
山小屋のトイレは大体1回100円〜200円の有料なのですが、山小屋ではないトイレも有料の場合があります。
こちらも大体1回100円〜200円なので、すぐ出せる場所に100円硬貨を何枚か入れておくと便利です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさんも素敵な山行を!
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